放電加工とは?
- 作成日:2023年06月28日
放電加工とは、放電現象を利用した除去加工の一種です。
絶縁性の加工液(油or水)の中に工作物を沈め、電極と工作物の間に電圧をかけるとアーク放電が発生します。アーク放電により発生する高温の熱(6000~7000℃)を利用して工作物を溶かします。その時、加工液は沸騰し、小規模な水蒸気爆発を起こします。水蒸気爆発により、溶けた工作物が吹き飛ばされて除去されます。
日本工業規格(JIS B0105)では、放電加工機を下記のように定義しています。
用語 | 定義 |
放電加工機 | 工作物と電極との間の放電現象を利用して除去加工を行う工作機械 |
形彫り放電加工機 | 工作物と総形又は棒状の工具電極との間の放電現象を利用して加工を行う放電加工機 |
ワイヤ放電加工機 | 工作物と走行するワイヤ電極との間の放電現象を利用して加工を行う放電加工機 |
放電穴あけ加工機 | 放電現象を利用して穴あけを行う放電加工機 |
放電加工のメリット・デメリットは以下の通りです。
《メリット》
①電気を通す工作物であれば、工作物の硬さに関係なく加工ができる。
②ミクロン単位の高精度な加工ができる。
③電極と工作物は接触しないため、工作物への負担が少ない
④コーナーのRサイズが小さい場合など、マシニングの切削加工では難しい形状の加工ができる。
《デメリット》
①電気を通さない工作物は加工ができない。
②加工速度が遅いため、加工に時間がかかる。
③型彫放電加工の場合、電極を製作する必要がある。
④ワイヤー放電加工の場合、上下(垂直方向)に張ったワイヤー線で加工するため、
貫通していない穴やポケットの加工、水平方向に切断する加工ができない。
※ワイヤー線を傾けて加工するテーパー加工は可能です。
当社では、お客様からの様々なご要望にお応えすべく、型彫放電加工機・ワイヤー放電加工機・細穴放電加工機をそれぞれ導入しています。
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