国際会議(ICPE2022)で口頭発表を行いました
- 作成日:2023年03月14日
熱処理事業部の後です.先般,奈良で行われました国際会議ICPE2022にて,英語で口頭発表を行いましたので,ご紹介させて頂きます.
金型や工具におきましては,寿命向上のため,硬質膜コーティングが広く行われています.コーティングを施すことで,膜種によってはビッカース硬度で3000HV以上となります.コーティング処理として代表的なものに,物理蒸着法(PVD法),化学蒸着法(CVD法)があり,用途に応じて処理方法の選択がされています.ウメトクにおきましては,国内では,PVD法による成膜を行っており,海外のタイではPVD膜に加えて,CVD膜も取り扱っております.
学会では,新しい成膜方式として近年注目されていますマイクロ波励起高密度近傍プラズマ(MVP法)を用いまして,炭化チタニウム薄膜の成膜実験について発表を行いました.MVP法とは,基材に対して負の電圧を印加し,マイクロ波を伝搬させることで,基材近傍に高密度プラズマを生成させることができる新規プラズマ発生法です.MVPを活用することで高速成膜が期待できます.壇上での質疑応答は緊張しましたが,無事に質問にも英語で答えることができました.今回の学会におきましては,共同研究でお世話になっております兵庫県立大学の先生と学生方と参加を行いました.
今後も学会での活動やさまざまな取り組みについて,ご紹介させて頂きます.
ウメトクのPVD事業についてはこちらです↓
https://www.umetoku.co.jp/heat-treatment/pvd-coating/unihard/